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間質性膀胱炎

間質性膀胱炎とは?

間質性膀胱炎は、慢性的な膀胱の炎症により頻尿、尿意切迫、膀胱痛(尿がたまったときに痛む)を呈する病気です。原因は不明ですが、膀胱粘膜の機能障害や自己免疫の関わりの可能性が示唆されています。この疾患は、特に女性に多く見られますが、男性にも発症することがあります。

症状

間質性膀胱炎は以下のような症状を認めます。

  • 頻尿(昼夜を問わず頻繁に排尿したくなる、1回に出る尿の量も少ない)
  • 強い尿意切迫感
  • 蓄尿(おしっこを貯めたとき)時の痛みや排尿時の痛み、不快感
  • 下腹部や膀胱周辺が持続的に痛む
  • 性交時の痛み
  • 排尿後も続く不快感や痛み

診断

間質性膀胱炎の診断は同じような症状を引き起こす疾患(細菌性膀胱炎、膀胱結石、膀胱癌など)を鑑別して、それらが否定されることで診断されます。

  • 問診:症状の詳細や病歴を確認します。
  • 尿検査:感染症や他の異常を除外するために行います。
  • 膀胱鏡検査:膀胱内部を直接観察し、炎症や潰瘍(ハンナ潰瘍)を確認します。
  • 尿流動態検査:膀胱の機能を評価します。

治療

間質性膀胱炎の治療は根本治療はなく、症状の緩和と生活の質の向上を目指します。治療法は個々の患者によって異なりますが、以下の方法があります。

  • 特定の食べ物や飲み物を避ける(酸性飲料、カフェイン、アルコール、一部柑橘類など)
  • ストレスの緩和・管理
  • 薬物療法:抗ヒスタミン薬 鎮痛薬 抗うつ薬や抗不安薬(痛みや不快感の緩和に役立つ場合があります)
  • 膀胱内薬物注入:DMSOというお薬を膀胱内に注入します。
  • 手術・膀胱水圧拡張:麻酔管理が必要となるため病院で行われます。

まとめ

間質性膀胱炎は長期間にわたって生活に影響を及ぼす可能性があるため、早期の診断と適切な治療が重要です。症状が現れた場合や不安がある場合は、専門医に相談し、適切なアドバイスや治療を受けてください。

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