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男性更年期障害

男性更年期障害とは?

男性更年期障害(加齢性腺機能低下症、LOH症候群)とは、加齢に伴い男性ホルモン(テストステロン)の分泌が減少することでさまざまな症状が引き起こされる状態です。40歳以降に見られることが多く、身体的および精神的な健康に影響を及ぼすことがあります。

症状

  • 疲労感:持続的な疲労や倦怠感を感じます。
  • 筋力低下:筋肉量の減少が見られます。
  • 体脂肪の増加:肥満、メタボリックシンドロームの原因となります。
  • 性機能障害:性欲の低下、勃起障害(ED)などが現れることがあります。
  • 精神的な変化:うつ状態、不安、イライラ、集中力の低下、記憶力の低下などが認められることがあります。
  • 睡眠障害:不眠や睡眠の質の低下が生じます。
  • 発汗やほてり:発汗やほてりが生じることがあります(ホットフラッシュ)。

原因

男性更年期障害の主な原因は、テストステロンの減少です。以下のような要因がテストステロンの減少に寄与することがあります。

  • 加齢:年齢とともにテストステロンの分泌が自然に減少します。
  • ストレス:慢性的なストレスがホルモンバランスに影響を与えることがあります。
  • 生活習慣:不規則な生活、運動不足、不健康な食生活が影響します。
  • 慢性疾患:糖尿病、高血圧、肥満などの慢性疾患が関与することがあります。

診断

以下のような検査を行います。

  • 血液検査:テストステロンの血中濃度を測定します(午前11時までの採取が必要です)。その他のホルモンや健康状態を確認するための検査も行われることがあります。
  • 質問票:男性更年期障害に関する質問票(AMSなど)に回答することで、症状の有無や重症度を評価します。

治療法

男性更年期障害の治療は、症状の軽減と生活の質の向上を目指します。

  1. ホルモン補充療法(TRT:血液検査でテストステロンの低下を認めた場合はテストステロンの補充を行います。保険診療で認められているのは注射のみで、2-3週間ごとの投与が必要となります。精子数が減少するため、挙児希望があるかたは行えません。
  2. 生活習慣の改善:健康的な食事、定期的な運動、十分な睡眠、ストレス管理など生活習慣の改善に取り組みましょう。
  3. 薬物療法:テストステロンがそこまで低下していないケースでは漢方薬などで対処します。それぞれの症状にたいし必要に応じて、抗うつ薬や不安薬、ED薬などが処方されることがあります。

まとめ

男性更年期障害(LOH症候群)は、適切な診断と治療を受けることで症状の軽減と生活の質の向上が期待できる病気です。症状にお困りのさいは、受診をおすすめします。

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